株式会社NTTドコモは、米SkydioのAIドローン「Skydio 2」向けの飛行支援ソフトウェア「Skydio 3D Scan」の提供を日本で始めました。
建物など構造物を撮影する際、障害物を避けながら撮影の目的に応じた最適な飛行を自動・自律で可能にします。
法人・自治体などへの提供を想定しており、提供を通じ産業へのドローン導入の促進と安全運用への貢献を目指します。
ドコモが7月16日（金）～19 日（月）に開催する「docomo 5G DX MEETUP for business」に出展する予定です。

Skydio拡張ソフト「AEF」で動作　「docomo sky」との連動で便利機能追加

「Skydio 3D Scan」は、Skydio 2で構造物の撮影をする際に運用者を支援するアプリケーションで、５月に提供を始めた機能拡張ソフト「Skydio Autonomy Enterprise Foundation」（AEF）と連携させて利用します。
3D仮想モデル作成、状況把握など、目的に応じた飛行や撮影の自動運用が可能になります。
特にGPSの取得が難しい環境や複雑な構造物でも、機体の6つのカメラが取得したデータを基に、障害物を回避して自動飛行をするなど本領を発揮し、安全な運用を支えます。

「Skydio 3D Scan」を運用するには、撮影対象の構造物について、上面・下面・幅など領域を指定します。
そのうえで機体と構造物との距離や、撮影する写真の重なり具合(ラップ率)などを設定します。
デジタル空間上に 3Ｄ仮想モデルを作成する場合は、構造物に接近して多くの写真を取得します。
迅速な状況把握が目的のときには速やかに網羅する撮影をします。
「Skydio 3D Scan」を使うことで、カメラの角度や機体の向きをドローン自身が自動調節しながら飛行します。
また飛行エリアを設定すれば、機体は該当エリアから外に出ないように飛行するため安全な運用を支えます。
設定もシンプルで、産業へのドローン活用の促進が期待できます。

さらに、ドコモの飛行管理プラットフォーム「docomo sky」の AI解析機能・3D構築ソフト・ビューワーと使うと、飛行軌跡上から詳細画像を確認することもできます。

ドコモは、100％子会社である株式会社NTTドコモ・ベンチャーズ（東京）を通じSkydio 社に出資しています。
「Skydio 3D Scan」提供に先立ち、2020年から日米で技術検証を繰り返し、改善点を秘術開発に還元してきました。
今回、日本で最初の「Launch Partner」として6月28日に取り扱いを始めました。
７月7月16日（金）～19 日（月）にはドコモが開催する「docomo 5G DX MEETUP for business」に「Skydio 3D Scan」を出展する予定です。

Skydio 3D Scan の概要